「争いをなくすには理解と境界合意が必要」

あなたが保有する不動産価値に大きな影響を及ぼす存在です。隣地とは「隣接している土地。となりの土地」のことで、今回はそこの住人(所有者)と捉えます。

良好な関係を築ければ、物件価値を維持し、問題が生じた際に協力し合えます。逆に関係が悪化するとトラブル発生や問題解決が困難になることもあります。隣地との境界線の問題、騒音、アクセスの確保、景観保持など、さまざまな問題が影響を及ぼす可能性があるため、これらに対処するため良好な関係維持が不可欠です。

特にお金や権利関係などの損得勘定だけで解決できる問題だけであれば良いですが、感情的な問題が発生するパターンも多く、その場合は損得勘定だけでは解決できない非常に難しい問題となる場合があります。

▼気をつけるべきポイント

隣地所有者とは定期的にコミュニケーションを取り、問題が生じていないか確認しましょう。小さな問題もチリも積もればで、最終的な大きな問題に蓄積していきます。

新しい建築計画の際は、隣地所有者に事前通知し、意見を聞く機会を設けることが望ましいです。法的境界の確認(権利関係の確認)に関しては、必ず不動産取引の前に測量図や登記簿、その他書類を確認し、現状を的確に把握する必要があります。

特に測量図は現況測量図(隣地が合意していない)なのか、確定測量図(隣地合意済)なのかは確認が必須です。合意形成を委任したい場合は、土地家屋調査士などが適任です。

問題が発生した際には、穏やかで建設的な姿勢で接しましょう。感情的になると問題がさらにこじれる可能性が高くなります。

基本は建築士や建築会社が対応するものですが、時系列でどのような話し合いをしているのかきちんと確認しましょう。納得いかない場合でも多少の譲歩幅も作り、必ず話し合いでの落とし所にまとめましょう。

▼思考・行動特性

隣地所有者は自らの利益を最優先する傾向にあります。隣地の方の行動や要求は、自己の不動産価値保全や利用の最適化を目指すことから発生します。

例えば、境界線に関する問題や建設計画が自分の物件に影響を及ぼすと感じた場合、積極的に抵抗してきます(日当たり、騒音や通行不便、粉塵などのクレーム)。

新しい変化に対して特段の理由のない抵抗を示すことがよくあります。これは、新しい変化がもたらす不確実性や潜在的な影響に対する不安から生じるものです。特に変化を嫌う高齢者の方や、子供の安全を守りたい子育て世帯、長くそこに住んでいる方などが抵抗を示しやすい傾向があり、事前の対話が重要です。

隣地所有者間でのコミュニケーションが不足すると誤解が生じます。これを避けるためには、透明性を持って情報を共有し、定期的な交流を保つのが効果的です。特に高齢者やせっかちな人の場合、温和に日常的な話からおしゃべりしたら難なく理解してくれたケースも多いです。

トラブルが生じた際に話し合い自体を避けて、すぐに法的手段に訴える隣地所有者もいます。法的な問題には時間やコストがかかるため、こういった争いが起きる前に平和的解決を試みることが望ましいでしょう。

リスク判定表(リスク=影響×頻度)

【リスク判定ごとの説明一覧】

【個別のトラブル事例は以下をクリック】

【隣地001】前面私道の通行・掘削 承諾書がちゃんとあるか

【隣地002】土地の隣地境界は明確にしよう

【隣地003】隣地の建物とは、 一定の距離離れているか