リスク判定表(リスク=影響×頻度)

【リスク判定ごとの説明一覧】

前面に接道する私道への通行・掘削権が不確実な場合、土地の資産価値に大きな影響を及ぼします。特に、土地が私道のみに面している場合や、面している私道が共有持分である場合には、承諾書の有無が重要です。
発生率は一概にいえません(土地や隣地との関係により難易度が変わる)が、交渉で簡単に済む場合もあれば、数百万円の合意費用がかかる場合や合意不可能な場合もあります。
▼トラブルの詳細解説
土地が他者の所有する私道にのみ面している場合は、その所有者の承諾。面している私道が共有持分(複数の所有者がいる)である場合、共有者全員の承諾が必要です。
これら承諾書が取得できない場合、建物新築時の前面道路の使用、水道・ガス管を引き込むための掘削が不確実になるため土地の価値は大幅に低下します。特に共有者間で意見の不一致があると解決が困難となり、合意には時間とコストがかかることもあります。
この種の問題の交渉は所有者や状況によって大きく異なります。数百万円の合意費用がかかることもあれば、全く問題なくスムーズに進むこともあります。合意に至らない可能性もあり得るため、小さな問題が大きな問題に発展しないようリスク管理が非常に重要です。
▼具体的な予防策と対応策
私道の通行・掘削権の交渉は、専門的な知識や粘りづよい交渉を要するため、土地家屋調査士などの専門家に依頼することを推奨します。これらの専門家は、地道な活動を通じて隣地間の権利関係の合意形成のために最適な解決策を個々の状況によって提案し、合意形成のプロセスを支援します。
新築を前提として土地購入する前に、前面道路での必要な工事(ガス管や水道管の埋設や引き込み工事など)を行うための通行・掘削承諾書の取得は必須です。この承諾書がないと、新築時に必要なインフラ整備ができなくなる可能性があります。
土地購入契約時には、承諾書が取得できない場合には契約を解除できる特約設定を売買契約書に含めることで、建物新築の最大の弊害となるリスクを移転します。