建築プロジェクトの竣工前と竣工後に生じる不備や瑕疵は、投資家にとって大きなリスク要因です。

特に中小零細企業に依頼した建物は、完全無欠な成果物を期待することは難しく、さまざまな問題が竣工前と後で発生する可能性があります。

▼トラブルの詳細解説

建物の竣工前には仕上がりだけでなく、見た目だけで判別できない設備機能(水道、電気、ガスなど)に不具合が潜んでいる可能性が高いです。

これらの問題は入居後の生活に直接影響を与えますし、入居中の修繕対応は調整が非常に面倒です。よくあるトラブルには扉や窓の開閉不具合、水漏れ、電気系統の不調、不自然な騒音・振動などがあります。

竣工後に発覚する瑕疵(建物の見えない部分にある欠陥)は、しばしば初期の検査で見逃された問題から生じます。これらは時間経過とともに顕在化し、修正にはさらに時間とコストがかかります。

▼具体的な予防策と対応策

大家として取り組めることは以下の通り竣工前の施主検査です。工事中も定期的に現場を訪れ、工事進捗と品質をチェックします。これにより、問題の早期発見と迅速な対応が可能になります。

続いて竣工時の受入検査です。内装などの外見だけでなく、設備系統の機能テストを徹底的に行いましょう。具体的には、各部屋で水を何日かに分けて何回も流す、コンセントには実際に接続する、LANケーブルも繋げてみる、コンロでも火をつけてみる、大きな音を出し続けてみるなどです。あわせて全部屋の詳細な部分まで写真を撮っておきます。

不具合の早期発見に努めることが予防策となります(入居後ではやりにくい)。また問題発生時は、最終的な支払いが終わる前に具体的な状況を整理し建築会社に伝えれば、迅速かつ適切な対応を促せます。支払い後は一般的に建築会社の動きは悪くなります。

竣工後は瑕疵担保責任保険についての基本知識を持ちましょう。発見された問題に対して無償での対応が可能になる瑕疵担保責任保険の範囲を明確に理解します。問題発生時には大家→建築会社に申請する流れとなります。発見された問題が把握できるような調査資料を準備し、建築会社に引き継げば、無償での修繕がしやすくなります。

リスク判定表(リスク=影響×頻度)

【リスク判定ごとの説明一覧】